実践例

「自分の会社だとどう書けばいいか」が分からないときの見本です。1つ目は全ステップの記入例、2つ目以降は要点のみ。会社・人物・数字はすべて架空です。

架空の会社「みどり事務機」(従業員80名、事務機器の販売・保守)

問い合わせメールの一次仕分けと返信案づくり

総務部に届く問い合わせメール(1日20〜30通)を、料金・不具合・資料請求・その他の4種類に分け、料金と資料請求には返信案を下書きしておく。送信と不具合対応は人が行う。

  1. 01 全体像をつかむ期待:メールの仕分けに毎朝30分かかっているのをなくしたい(→エージェントが必要)。見積の文面を考える手間を減らしたい(→チャットAIで足りる)。不安:お客様の情報が外に出ないか(→06)、間違った返信が送られないか(→06)。
  2. 02 向く業務を見つける棚卸し10業務のうち、候補は「問い合わせの一次仕分け(毎日・30分・影響小)」「月次の保守実績集計(毎月・90分・影響中)」「見積書の作成(毎日・20分・影響大)」。効果:中、難しさ:低、リスク:低の一次仕分けを選択。任せる範囲は分類と下書きまで。送信・不具合対応は人。
  3. 03 業務を分解する入力:共有受信箱の新着メール。手順:①1通ずつ読む ②本文の語句で分類 ③フォルダに移す ④料金・資料請求は定型文で返信案。判断:不具合・エラー・動かない→不具合(返信案なし)/料金・見積・価格→料金/資料・カタログ→資料請求/それ以外→その他で人に知らせる。人の印:クレームの気配、金額が大きい見積、過去トラブルの取引先。完成の基準:未読が全部分類され、返信案が下書きにあり、その他・不具合の一覧が担当者に届いている。
  4. 04 道具と情報をそろえる道具:共有受信箱(試作では手で渡す)、定型文ファイル(読むだけ)。情報:顧客の氏名・会社名は個人情報→試作では伏せ字。社外秘:なし。連携の段階:試作は1(手で渡す)。情報システム部門に、使うAIサービスが入力を学習に使わない契約かを確認。
  5. 05 小さく試す先月の実メール15件を伏せ字にして使用。正解表を先に作成。1回目:15件中9件正解(料金と資料請求の混同、勝手に送信文を作成)。判断基準に語句を追加、禁止事項に「送信しない」を追加。2回目:13件。3回目:14件(手直し1件=約7%)。合格。
  6. 06 安全に動かす承認ポイント:返信案の送信前(ずっと)、「人」の印の3か所(ずっと)、分類結果(最初の3週間は全件、その後は事後確認)。記録:日付・件数・出力・手直しと理由・承認者を共有フォルダの表に。止める:担当者が設定で停止、1日の誤分類3件超で停止。戻す:フォルダから元に戻す、下書き削除。知らせる:担当者と総務課長にチャット。上限:1回30件、1日2回、月の料金上限を設定。
  7. 07 評価して改善する指標:時間(導入前30分/日)、手直し率、事故・ヒヤリ。2週間後:確認に12分/日、手直し率9%、ヒヤリ1件(他社名が返信案に混入→禁止事項に追加)。6週間後:10分/日、手直し率6%、ヒヤリ0。判断:続ける。分類の承認を事後確認に移行。
  8. 08 社内に広げる2つ目候補(同じ型):採用応募メールの一次仕分け、保守依頼フォームの受付。社内ルールA4・1枚を作成。窓口:総務部の導入担当者。費用:月額+従量、月の上限を設定し超過時は課長に通知。見直し:四半期ごと。

要点のみの例

会議の議事録づくりとタスクの洗い出し

録音の文字起こしから、要点・決定事項・担当つきのタスク一覧を下書きする。配布は人。

  • 向く理由:週3回発生、手順が説明できる、間違えても人が直してから配る
  • 人の印:人事・評価に関わる発言、社外秘の数字
  • 指示書で効くこと:出力の形(決定事項/タスク(担当・期限)/保留事項)を固定する。推測で担当者を決めない
  • 承認ポイント:配布前(ずっと)
  • 指標:議事録作成の時間(導入前40分)、手直し率

週次の実績集計と報告メールの下書き

決まった表計算ファイルから数字を集計し、前週比と気になる点を添えた報告メールを下書きする。送信は人。

  • 向く理由:毎週同じ形、入力が電子データ、判断基準(前週比±10%で注意)が明確
  • 注意:数字の誤りは影響が中。集計値は人が元の表と照合する手順を残す
  • 連携:試作は「ファイルで渡す」(段階2)
  • 承認ポイント:送信前(ずっと)、数字の照合(最初は全件)
  • 指標:集計と文面作成の時間(導入前60分)、数字の誤り件数

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