ステップ 07 / 08EVALUATE約20分
評価して改善する
本番で動かし始めたら、うまくいっているかを数字で確かめ、どこを直すかを決めます。感覚ではなく記録で判断すること、そして「やめる」判断も選択肢に入れておくことが大切です。
このステップでできるようになること
- 導入の効果を測る5つの指標を言える
- 導入前の状態を記録しておく理由が分かる
- 改善の順番(指示書 → 道具 → 業務の分け方)が分かる
- 続ける・直す・やめるの判断ができる
1理解する
5つの指標
すべてを測る必要はありません。自分の業務に合うものを2〜3つ選びます。
| 指標 | 何を見るか | 測り方の例 |
|---|---|---|
| 時間 | 人がその業務にかける時間が減ったか | 導入前:1日30分 → 導入後:確認に1日10分 |
| 正確さ | エージェントの出力がどれだけ正しいか | 1週間の処理件数のうち、手直しなしで使えた割合 |
| 手直し率 | 人がどれだけ直したか | 手直しした件数 ÷ 全件数。試作の合格ラインは1〜2割 |
| 事故・ヒヤリ | 承認で止められた危ない出力、実際に起きた問題 | 件数と内容を記録。ゼロが続くことより、きちんと止められていることが大事 |
| 使う人の感想 | 担当者が「楽になった」「かえって面倒」のどちらか | 2週間ごとに一言聞く |
導入前を記録しておく
「どれくらい良くなったか」は、導入前の状態が分かって初めて言えます。ステップ02の棚卸しシートに書いた「1回の時間」「頻度」が、そのまま導入前の記録になります。まだ測っていなければ、本番で動かし始める前の1〜2週間だけでも、人がかけている時間を記録してください。
改善の順番
うまくいかない点が見つかったら、直す場所には順番があります。手軽なものから試します。
指示書を直す
いちばん手軽で、効果も大きい。間違え方を見て、判断基準の語句を足す、禁止事項を足す、出力の形を変える。ステップ05と同じ回し方です。
道具・データを直す
指示書を直しても良くならないなら、渡している情報が足りないか、形が悪いことが多い。参照させる資料を足す、入力データの形を整える。
業務の分け方を直す
それでも難しいなら、任せる範囲が広すぎる。ステップ02に戻って、業務をもう少し手前で区切る。これは後退ではなく、よくある調整です。
続ける・直す・やめる
1〜2か月動かしたら、次のどれかを決めます。
続ける
時間が減り、手直し率が下がり、事故がない。承認を段階的に減らし、ステップ08へ。
直す
効果はあるが手直しが多い、または特定の間違いが繰り返される。上の順番で改善し、もう1か月。
やめる
人の手間が減らない、事故やヒヤリが続く、担当者の負担が増えた。いったん止めて、別の業務から始め直す。
「やめる」は失敗ではありません
最初の1つの目的は「導入の進め方を会社として経験すること」でした(ステップ02)。合わない業務だと分かって止めるのは、その経験が得られた証拠です。記録が残っていれば、2つ目はずっと速く進みます。
2自社に当てはめて考える
- 自分の業務に合う指標を2〜3つ選び、測り方を決める。
- 導入前の状態(時間・頻度)を書く。ステップ02の棚卸しから写してよい。
- 2週間ごとに指標を記録する予定を入れる。
- 1〜2か月後の「続ける・直す・やめる」を決める日を決める。
3自社の情報を記入する — 評価シート
2週間ごとに記録し、1〜2か月後に「続ける・直す・やめる」を決めます。 入力は自動でこのブラウザに保存されます。保存しました
| 指標 | 測り方 | 導入前の値 |
|---|
| 日付 | 指標1 | 指標2 | 指標3 | 気づいたこと |
|---|
よくあるつまずき
- 導入前の記録がなく、効果を説明できない。いまからでも遅くないので、人がかけている時間を1〜2週間だけ測ってください。
- 一度動き出したものを止めにくい。最初から「○月○日に続ける・直す・やめるを決める」と日付を置いておくと、判断しやすくなります。
4次へ進む条件
次の項目にすべてチェックが入ったら、このステップは完了です。完了にすると、トップページと一覧に印がつき、進み具合として記録されます。
ステップ07は完了です。次のステップ08「社内に広げる」へ進んでください。