ステップ 08 / 08SCALE約25分

社内に広げる

最初の1つがうまく回ったら、2つ目以降へ、そして他の部署へ広げます。広げるために必要なのは、ルール・教育・窓口・費用の見える化・見直しの習慣です。ここまでの記入内容が「導入計画書」として1枚にまとまります。

このステップでできるようになること

  • 2つ目以降の業務を選ぶ順番が分かる
  • 社内ルール(利用ガイドライン)に最低限入れる項目を言える
  • 費用を見える化し、上限を管理する方法が分かる
  • 見直しのサイクルと担当を決められる

1理解する

2つ目以降の選び方

横に広げるときは、最初の1つと「同じ型」の業務から選ぶと速く進みます。「メールを読んで分類し、下書きを作る」がうまくいったなら、申請書の受付、問い合わせフォームの対応など、形の似た業務を探します。指示書の大半を使い回せます。

型の違う業務(たとえば表計算の集計)に進むときは、ステップ02からやり直す気持ちで、小さく始めます。

社内ルールに最低限入れる項目

複数の人が使い始める前に、短くてよいので文書を作ります。長い規程は読まれません。A4で1〜2枚が目安です。

  • 入力してよい情報・いけない情報(ステップ04の線引き)
  • 人の承認が必要な操作(ステップ06の4つの操作)
  • エージェントの出力の責任は使った人にあること。「AIがやった」は理由にならない
  • 記録の残し方と、問題が起きたときの連絡先
  • 新しい業務に導入したいときの手順(この8ステップを使う、と書けばよい)

教育と窓口

使う人には、この教材のステップ01と06を読んでもらうだけでも違います。加えて、困ったときに聞ける窓口(人かチャットの場所)を1つ決めます。最初の1つを導入した人が窓口になるのが自然です。

費用の見える化

AIサービスの多くは使った分だけ料金がかかります。次を押さえておけば、予想外の請求を防げます。

  • サービスごとの料金の仕組み(月額か、使用量か、その両方か)
  • 業務ごと・部署ごとの利用量が分かるようにしておく
  • 月ごとの上限と、上限に近づいたときの通知先
  • 削減できた時間を金額に直して、費用と並べる(ステップ07の記録から)

見直しのサイクル

AIサービスは頻繁に変わります。ただし、変わるのは「頭脳」と「道具」であって、業務の分解・判断基準・承認ポイント・記録といったこの教材で作ったものは変わりません。四半期に一度、次を見直す予定を入れておきます。

  • 指標(ステップ07)は改善しているか、悪化していないか
  • 承認ポイントは適切か。減らせるもの、増やすべきものはないか
  • 権限と入力情報の範囲は、最初に決めたとおりか
  • 費用は見合っているか
  • 新しい業務の候補はあるか

導入計画書にまとめる

ここまでの各ステップで記入した内容は、「導入計画書」のページで1枚にまとまります。上司への説明、情報システム部門との調整、2つ目の業務を始める人への引き継ぎに、そのまま使ってください。

2自社に当てはめて考える

  1. 2つ目の候補を、最初の1つと「同じ型」から2〜3つ挙げる。
  2. 社内ルールに入れる項目を書き出す(上の5項目をそのまま使ってよい)。
  3. 窓口になる人、使う人に読んでもらうステップを決める。
  4. 費用の仕組みと月の上限、通知先を書く。
  5. 見直しの時期(四半期など)と担当を決める。
  6. 「導入計画書」のページを開き、内容を確認して、必要なら各ステップに戻って書き足す。

3自社の情報を記入する — 展開計画

ここまで埋まったら、「導入計画書」のページで全体を確認してください。 入力は自動でこのブラウザに保存されます。保存しました

記入例を見る

よくあるつまずき

  • いきなり全社展開する。最初の1つと同じ型の業務を2〜3つ回してから。型が違う業務は、小さく始め直す。
  • ルールを厚い規程にする。読まれなければ意味がありません。A4で1〜2枚、この8ステップを手順として参照する形が現実的です。

4次へ進む条件

次の項目にすべてチェックが入ったら、このステップは完了です。完了にすると、トップページと一覧に印がつき、進み具合として記録されます。

チェックが全部入ると押せるようになります。

ステップ08は完了です。導入計画書を確認してください。